こんにちは。イギリスで大学生をしながらPPE(政治経済哲学)を勉強しているそういちです。
ボート部の練習、ソーシャルイベントや友達との予定などでなかなかブログがかけませんでした。なんだか言い訳のように聞こえてしまうかもしれませんが、心に余裕がないと文章に気持ちが乗らないのです。どんな時でも心に余裕のある男をめざします。
今回は、学部で開催されたオックスフォード大学との激アツな合同イベントに行ってきたのでその様子をシェアします。
そのイベントというは、両大学のPPE 、政治経済哲学部専攻の学生がアカデミックな内容についてそれぞれの大学に訪問してディスカッションをしたり交流をしたりするものでした。
なぜこのイベントが筆者にとって激アツなものであったかというと、筆者がイギリス進学をした理由の一つがPPEと言う学部への憧れであり、そのPPEの生みの大学こそがオックスフォード大学だからです。
大学進学を決めた理由の記事→
オックスフォードのPPE卒業生は政治、経済を含めたイギリス社会を支配していると言われることもあるほど影響力があり(*1)、そんな学生と話してみたいと思いイベントに申込みました。
今回のイベントのテーマはRise of China (中国の隆盛)で、両大学からそれぞれ15人ほどが参加しました。
オックスフォードへの1泊2日の旅行だったので、時系列順に写真を混ぜながらイベントの様子を紹介してから、特に印象に残ったことを書きました。
イベントの様子
1日目
11時:オックスフォードに向け出発。
初めてのオックスフォードなのでワクワク。
Oxford tube(バス)からの景色
12時半:オックスフォードに到着
バスを降りて一番に感じた事は空気が美味しいということです。ロンドンのやや濁った空気と比べ空気が透き通っていました。
13時半: ご飯休憩と散策
パブに行ったのですが値段が高かったので、パブを抜け出し友達を連れて隣のパン屋さんでパンを食べました。イギリスはどこも外食が高い。
ラドクリフカメラ。中には入れませんでしたが迫力がありました。
ボドリアン図書館(Bodleian Library)。
ハリーポッターの図書館としても使われた歴史ある図書館。見学用としてだけではなく、現役の学生や教授も使用しているらしいです。細かい紋章や、内装までも綺麗で感動しました。
イギリスで歴史的な建造物が残っている理由としてヨーロッパで地震が少ないこと、戦争の被害を日本よりは受けていないことなどが挙げられますが、日本ももし歴史的な建物がイギリスほど残っていればどのようになっていただろうかと思いました。
16時半: 待望のイベントスタート。
教授の講義の後、1時間ほどディスカッションをしました。
講義の内容もとても興味深いもので、なぜ中国が力をつけたのか、そしてどのような構造的弱さがあるのかを知ることができました。
19時半:大学寮(St Catherine’s college)のバーでのPub social
雰囲気が抜群によかったです。キングスにも3つ学校にバーがありますが、そこと比べると心なしか少し上品な印象でした。
1パイントのビールを頼んだのですが、ロンドンで頼むと5ポンド位するのですが、大学のバーだと1.5ポンドで頼めてびっくりしました。
近くに ビリヤード(イギリスではプールと言う)、ダーツ、卓上サッカーゲームもあり、近くのオックスフォード生と一緒に楽しみました。
普段は、学生でなければカレッジの中のバーには行くことができないので、とても良い体験ができました。
2日目
11時半: 少し遅めのブランチ。
1日目の夜に遅くまで カレッジのバーで飲んでいたため、遅めの起床でした。
2日目は基本的に自由時間だったので各々が好きになところに行きました。筆者は、一緒に来ていた友達と、 カレッジを巡りました。
アリスズショップ。
次の国のアリスの作者である ルイスキャロルは オックスフォード大学クライストチャーチ後で教鞭をとっていたらしいです。
外観はあまり目立たないこじんまりとしたお店でしたが、中に入ると素敵なアリスグッズで溢れていました。つい葉書を買ってしまいました。
クライストチャーチカレッジ。
大聖堂が豪華でした。ハリーポッターの組分け帽子のシーンで使われており映画の中に入り込んだような気分でした。
以下、とくに印象に残ったことを紹介します。
ハリーポッターのようなカレッジ制度が面白い
去年の夏、ダラム大学に見学に行った時も感じたのですが、 ロンドン大学にはないカレッジ制度が印象的でした。
カレッジ制度とは、 大学の中に別の39もの独立したカレッジがある制度のことです(それぞれに図書館、寝室、食堂が備わっており学生や教授が住んでいる)。
ハリーポッターの学生寮グリフィンドール、ハッフルパフ、スリザリン、 レイブンクローのようにそれぞれのカレッジが違う特色を持っています。
例えば部活で言えばそれぞれのカレッジことに別々の ラグビー部、サッカー部、ボート部(イギリスの主要スポーツ)があり、カレッジごとの対抗戦も行われていいます。 一緒に行った友達がオックスフォードのPPEを落ちてしまった経験があり、彼に聞いたのですが、 大学に申し込む時もオックスフォード大学に申し込むのではなく、オックスフォード大学のカレッジに申し込むシステムらしいです。
歴史あるお城に住んでいるようで気分が上がる一方、デメリットもあるようで、昔からある分、最新の学生寮に比べると水回りが上手く機能しなかったり、設備が古くて住みにくいという面もあるそうです。
オックスフォード大学PPEソサイエティ部長との話
オックスフォード大学PPEのソサイエティ部長と話せる機会はなかなかない!と言うことで色々なことを質問してきました。
-PPEは昔は政治家養成学部と言われていたみたいだけど今はどうなの?
いまはもっと多様になっているね。でも大きな変化としてファイナンスやコンサルティングの方面を希望する学生が増えたように思う。
-オックスフォードの面白いところは?
イギリス社会の縮図のようになっているところかな。例えばオックスフォードは3つの新聞があり、そこはジャーナリズムを目指す学生の登竜門になっていたり、政治家を目指す学生はオックスフォードユニオンと言うディベートチームで部長を目指したり実際にボリスジョンソンもユニオンの出身)しているね。
そんな一方でやはりエリート主義が抜けきれていないところもあって、人種差別問題が根強く残っていたり、いけないところもたくさんある。
-Lさん(部長)の将来の夢は?やっぱり首相?
いいや、一応はまずPhDを取ろうかなと思っている。政治に興味があるから詳しく学んでから将来はリーダーになれたらいいな。
-マスターとPhDはそのままオックスフォードで?
うーん、他の大学でも学んでみたいんだけど何せオックスフォードが1番だからこれより下に行くのは逆に難しいんだよね。(と皮肉たっぷりブリティッシュジョークをかまされました)
-そもそもなんでオックスフォードを選んだの?
ロンドンの大学、ケンブリッジと迷ったんだけど、やっぱり一番アカデミックな学びに集中できるからかな。あまり遊ぶところはなくて時々退屈になることはあるけれどその分学びに集中できたからね。
と話し方も内容もジェントルマンな部長でした。
以上盛りだくさんのオックスフォードイベントでした!!
ここまで読んでくださってありがとうございます。
(*1) https://www.theguardian.com/education/2017/feb/23/ppe-oxford-university-degree-that-rules-britain
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