芸術を海外で学ぶ!vol.3 (Goldsmiths Curating専攻Gさん) [イギリス留学]

大学生インタビュー

イギリスで大学生をしています、そういちです。夢はのんびりこたつに入ってみかんを食べることです。

今回のインタビュー記事第三弾は前回とはガラリと変わり、大学で芸術(キュレーション)を学ぶGさんにインタビューをしました。海外でアートを学びたい!そんな方に読んでほしいです。

プロフィール

経歴:私立高校→Goldsmiths, university of London

学年:学部1年 (24卒)

興味分野:文化全般とくに現代美術、ファッション

筆者との出会い:Japanese Societyのイベント

バックグラウンドについて

ーではまずはバックグラウンドについて教えてください。

生まれは福岡、育ちは愛媛県です。父の仕事の関係で愛媛県に中学までいましたが、窮屈さを感じ、高校になって福岡に戻りました。

大学まで留学経験はなく、高校時代はもっぱらパーカッションパートとしてマーチングに勤しんでいました。3年連続全国大会に出場してました!

ー3年連続マーチング全国大会は凄すぎますね。かっこいい

受験に関して

ー留学のきっかけを教えてください。

イギリスでは専門性のある学びができ、街自体にも元々興味があったのでイギリスに決めました。

高校で部活が忙しかったのですが、その中でもテスト休みに美術館に行くほどもともと美術に惹かれていました。ある時、キュレーターの方が書かれている本を読んで初めてキュレーションという仕事(展覧会を企画する仕事)を知り、より美術という分野にに対して興味が湧きました。

その後、キュレーション、現代美術を学べる大学をしらべたときに、総合的に日本よりもイギリスの方が自分に合っていることに気づき、そこから留学を考え始めました。

さらにロンドンには親と4回ほど訪れていたことがあり、いつか住みたいと思っていたことも理由の一つです。

ーそんなきっかけがあったのですね。確かに日本ではあまりキュレーションという分野は聞かないですもんね。ではなぜGoldsmithsに?

学費を他の美術系の大学と比べたときに安かったのと、ポートフォリオ提出が不要だったので。

ーポートフォリオとは?

自分のこれまでの作品や考えをまとめたものです。

自分の場合は高校の時に部活で忙しく、ポートフォリオを作成する時間がなかったので助かりました。

日本の美大はほとんどの場合実技試験が必要とされていますが、海外大学の場合は実技がありません。

ーなるほど!受験はどのような準備をしましたか?

ほとんどIELTSだけです。美大専門学校にも通いませんでした。

ーそうなんですね。美術に興味のある人にこんな選択肢もあるんだと教えたい!

本当に!そこまで制作に関しては熱がないけど美術に興味がある人にもおすすめです。

大学生活に関して

ー大学ではどんなことを勉強していますか?

半分は教養、半分はキュレーション、アーカイブについて専門的に学んでいます。

アートというのは社会からの影響を大きく受けているため、教養分野で幅広く世界で何が起きているのかを学びます。また専門的に、美術品、工芸品を記録、保存する意義を学んだり(アーカイブ)、公共の場をどうキュレートすることができるのかを学んでいます。

ー聞いているだけでワクワクしますね!初めてのイギリス生活面ではどうですか?

一人暮らしが楽しいです。もうロックダウンもないので、美術館や好きなところに自由にいけるので。授業で学んだことをすぐに博物館や美術館に行って確認できるのも嬉しいです。たとえば、啓蒙主義を習ったことが大英博物館に行って生きた時は感動しました。

ー人間関係はどうですか?

いつもノリに圧倒されています。頑張らねば..

フラットメイトがいい人ばかりで、特に仲良くなれたと思います!今度ランチにも行く予定!

ー英語に関しては?

そういち君とは違い、私はディベート経験もなく留学もしたことがなかったので、大きなテーマや抽象度の高いこと、個人的ではないテーマを話すのに苦戦しています。

ー確かに大学は分野、専攻にかかわらずディズカッションなど自分の意見を発信する機会が多いですよね。

イギリスに来てみて感じるよかったことは?

まずは英語を使って交流することで学び以外でも、世界が圧倒的に広がりました。

表面的な英語力ではなく自分の興味のある専門分野について深いレベルで考え、発信できるようになってきたかなと信じています。

ーアート、学術、学んでいることに関係なく自分の言葉で話せるようになるというのはとても大きいメリットですね。

将来に関して

ちなみに将来の目標はありますか?

具体的には決まっていませんが、美術という垣根をこえて文化全体に寄与できるような人材になりたいです。

明確には言えませんが、これまで日本で過ごす中で芸術を含む文化全体の価値というものが日本ではあまり高くないように感じています。コロナ禍で自分が文化に触れる中で再度文化というものは人間にとっての余分な装飾ではなく、必要不可欠な要素だと再認識しました。今後大学で学びながら芸術の価値、文化の価値をより具体的にしていきたいです。

ーものすごく共感します。僕も芸術、文学なしでは生きられないくらい文化の重要性を感じています、やっぱりお金や成長だけでは図れないものってありますよね!尊敬します。

では最後に一言、特に芸術分野に興味のある人に向けて。

途中でも言いましたが、アーティストだけが美術に関わる仕事ではありません。

制作をしたいわけではない人の進路の一つの選択肢としてぜひ参考にしてほしいです!

ーありがとうございました!

おまけ

Gさんからいただいたロンドンの写真。センスが抜群です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました